正山堂・含芬
含芬の原料は、世界複合遺産であり武夷山国家公園の核心地域である自然保護区内の福建省武夷山市桐木のものです。
ここは気温が低く、雨が多く、湿度が高く、霧の日が多いなどの気候の特徴、生態環境が独特であることから、茶葉の成分が豊富になります。
独特の地理気候と自然生態環境が、武夷紅茶の他とは異なる品質を形作っています。
幾度もの改良と細心の注意を払った職人技により、そのポテンシャルを最大限に引き出しています。
茶湯は透明感があって透き通っていて、余韻は清らかで上品であり、忘れがたい味となります。
滋味は丸く厚みがあって、ナツメ、蜜、花の香りが余韻として長く続きます。
| 缶の内容量 | 75g |
| テイスティングパックの内容量 | 5g |
| 中国の等級 | 特級 |
| 摘採基準 | 一芽二三葉 |
| 茶類 | 紅茶 |
| 産地 | 武夷山国家級自然保護区、世界紅茶の始祖である正山小種の原産地、世界複合遺産の核心地区 |
| 乾茶の評語(※) | 条索隽秀、色沢烏黒、略帯金芽 |
| 茶湯の評語 | 橙黄透亮 |
| 滋味の評語 | 飽満、圓潤豊厚、帯有独特的天然山韵、棗蜜花香綿長 |
| 葉底の評語 | 明亮舒展、呈古銅色 |
| 保存方法 | 密封し、乾燥した、異味の無い冷暗所に光線を避けて常温で置くこと |
※”評語”とは、現地の茶葉テイスターである評茶員・評茶師が用いる、茶葉の鑑定用語のことです。原文の意味をそのままお届けするため、評語は翻訳せずに記しています。
含芬ー含華吐芬、嚶鳴満枝
”含芬”という言葉が初めて登場したのは、明の時代の詩人・劉基(字は伯温)の詩『芳樹・蔚彼芳樹』の”含華吐芬、嚶鳴満枝”という一節です。
”含華”は丹念に磨き上げられ、職人が作り上げた茶葉をのことを指します。その豊かな香りは忘れがたいほど美しく、飲み込むのが勿体ないほどです。
香ばしい香りが歯の間を優しく流れ、ナツメ、蜂蜜、花の香りが余韻として残ります。
”吐芬”とは、長い”含華”の期間を経て初めて、お茶の香りが最大限に引き出されることを意味しています。

一口飲むと、緑豊かな山々の風景の中に身を置き、あらゆる景色と味わいが心地よい体験となるような感じを受けます。
味わいは豊かで繊細、まるでカップの中で「寝転がりながらの旅行」をしているかのようです。
心は世界の様々なものの間を自由に巡り、魂は無数の山河を舞い上がるかのようです。
飲み方
蓋碗を用いた淹れ方
茶器を温めます。白磁の蓋碗を用いると良いでしょう。
5gの茶葉を入れます。90℃(熱湯も可)のミネラルウォーターもしくは純水を用いると、香りが四方に溢れます。
洗茶の必要はありません。1~3煎目は素早く抽出し、その後は少しずつ5~15秒程度で、濃さに合わせて長くしていきます。
カップを用いた淹れ方
2gの茶葉を入れます。90℃(熱湯も可)のミネラルウォーターもしくは純水を用います。
洗茶の必要はありません。1~2分ほど浸した後、飲むことができます。全て飲み切らず差し湯をするようにして行けば、4~5回繰り返して淹れることが出来ます(時間は徐々に長くしていきます)。
Tea Master’s Voice
正山堂の紅茶ラインナップを飲んでいくと、やはり武夷山国家級自然保護区産の茶葉には独特の余韻があり、非常に美味しいと感じるものが多いです。しかし、自然保護区は大規模な開発が出来ないため、茶葉の産量は有限。当然お値段も高い、というのが悩みの種でした。そこで現れたのがこの含芬です。このお茶は武夷山国家級自然保護区産の茶葉なのに、お値段が比較的お手頃。それなのに甘い香りと余韻はしっかりとあるというお茶です。その理由は少し大きめの茶葉まで使っているからなのですが、これにはメリットもあり、ガサッと淹れたとしても、美味しさを存分に発揮してくれる大らかさに繋がっています。普段飲みできる、品質の確かなお茶が欲しいという方に、ピッタリのお茶だと思います。